編集者としてのキャリアと2人の子供
2003年にNHK出版に就職され、学習書や実用書の編集に携わっておられました。
2014年5月に34歳の時に待望の第一子をご出産されました。
第一子の出産に当たっては、予定日の一か月前から休職し、その後育児休業(以下、育休)を取得しました。その後、一時的に復職し、2016年8月に第二子出生のタイミングで再度育休を取得されました。
2度の出産を経て復職してからは、2人の幼子を抱えながら編集者として忙しく勤務をしておりました。加えて、仕事から帰ってきても、保育園の送迎や仕事帰りにお買い物に行く際も幼児2人を抱えていたりと、仕事でもプライベートの時間でもなかなか息が抜けない日々が続いていたそうです。
ご主人も積極的に育児に携わってくれていたそうです。ただ、ご主人は出張で家をあける機会が多いこともあり母親の育児負担は重かったそうです。
自分1人では抱え切れない部分は、親族や行政等のサポートを得ながら、仕事と家庭の両立に試行錯誤されていたそうです。
改めて当時を振り返ると「我ながら、よく乗り切った。」と思うそうです。
〇パパ力検定のにきっかけとなった「パパの孤独」
パパ力検定を発想したきっかけは、ご主人とのふとした会話だそうです。
ご主人は、子供が小さい頃はどのように接していいのか分からず、育児の輪に入れずに家庭内で孤独を感じていたそうです。小さい子供のケアをするために必要な情報や知識もなく、何をしていいのか分からなかったそうです。
髙橋さんは、「パパの孤独」を知り、はっとしたそうです。
そして、パパが育児に関する基本的な情報や知識を簡単に身に着けられるような仕組みを作りたい、夫婦の目線合わせに役立つコンテンツを作りたいという想いから、「クイズパパ力検定」の発想の原点になったそうです。
「クイズパパ力検定」の開発へ
「クイズパパ力検定」を発想してから、改めて様々なパパとの会話をされたそうです。
すると、他のパパも、ご主人と同様に家庭内で孤独感を感じていることが分かってきました。
ただ、働き盛りのパパが育児に関する知識を効率的に身に着ける方法を考える必要がありました。そこで、通勤時間などの隙間時間を活用できるようにLineを利用し、配信頻度も一日一回くらいと、無理なく学べるサービスの開発を心がけました。
こうして「クイズパパ力検定」のサービスのイメージが膨らんできました。
〇「クイズパパ力検定」の立ち上げ
髙橋さんは、2019年末に会社を退職。2020年のコロナ禍で2020年4月に「クイズパパ力検定」のサービスのイメージを膨らませてきました。が膨らんできたタイミングで会社を退職しました。
サービスを形にして多くのパパに届けようと考えていたところ矢先に、ご主人から「Baby Tech Award Japan 2020」の紹介がありました。
まだアイデア段階であったため「Baby Tech Award Japan 2020」への応募は時期尚早と感じる部分もあったそうですが、思い切って出展を決めました。
今振り返ると、この出展がきっかけとなりサービスの開発が急ピッチで進みました。
そして、見事に「特別賞」を受賞しました。
〇「クイズパパ力検定」の飛躍
結果的に、パパ力検定は2020年11月10月頃にサービスを開始したそうです。
その後、一年間をかけて2021年9月頃に最終的に250問のクイズとコラムの連載といったコンテンツが完成し、その後も新しいクイズや連載を追加するなど、コンテンツを拡充しているたそうです。
コンテンツの作成に当たっては、0歳から1歳半までの育児に役立つクイズというコンセプトのもと、専門家のサポートを得ながら救命法や事故防止を含めて命を守る知識が豊富に含まれています。
具体的には
・産後のママの心と体
・赤ちゃんの発達
・お世話の仕方、遊びや関わり方
・事故予防や応急処置、救急救命法、子育て家庭の防災
・「子どもの権利条約」について など
などのクイズがLineを通じて1日1問提供されます。
また、クイズだけではなく、「先輩パパからの手紙」「子育て4コマ」「監修者コラム」「5児のパパカメラマン直伝写真撮影術」「パパママの元気のためのかんたん薬膳」などなど、多彩な連載コラムをメニュー欄で配信しています。
こうした充実したコンテンツは多くのパパママさんの評価を得て、サービス開始からよ半年間で1,000名の大台を超え、3年が経過した現在では4,300名がLineに登録されているそうです。
利用者は男性パパが6割、女性ママが4割となっているそうです。
パパ向けに開発したサービスですが、多くのママにも利用されているようですます。
〇「クイズパパ力検定」の今後の展望
髙橋様は地に足をつけた活動を心掛けているそうです。
今後も少しずつ「クイズパパ力検定」の核となるクイズやコラムの質を高めることを想定しているそうです。
髙橋様は自分自身も専門性を高めるために防災士や保育士の資格を取得を取得したり、また、子供の権利条約や、等の最近の育児情報を勉強し、「クイズパパ力検定」のコンテンツ作りや、セミナー等の開発に注力されています。やはり、もともとが編集者であるため、自分自身が学びながらコンテンツ制作する、そして発信していくことが楽しい性に合うということです。そうです。
そのため、「クイズパパ力検定」のLINEでの制作ノウハウを生かし、LINE構築・運用サポートを請け負うサービスも始め、伝えたい知見や想いのある事業者様のコンテンツ企画制作から入れることも強みとして展開するそうです。
加えて、「クイズパパ力検定」のコンテンツが知名度を得るに連れて、様々な企業や団体からビジネスの声掛けを頂くようになってきました。そこで、お声がけ頂いた企業や団体の要望にあわせて、一緒に活動しやすいようにフィットできるようにコンテンツを提供することを心がけているそうです。
↓「クイズパパ力検定」の参加は以下の画像をクリック