2024年に第一子が生まれたやまぴよさんに「育休取得の苦労」や「育児の大変さ」についてお伺いしました。

今回は、パパ育コミュにもご参加下さっている現役パパさんである「やまぴよさん」に令和パパのリアルな声を色々と聞かせて頂きました。

やまぴよさんのご紹介

やまぴよさんは、島根県のご出身で現在は広島県に住む医療・福祉系の企業(従業員21人~100人)で働く会社員です。2024年2月に第一子となる男児がお生まれになり、1カ月間の育休を取得されました。

出生前の育休取得に関する上司からの配慮のない言動(パタハラ⁉)

育休取得での上司の理解の無さ

やまぴよさんは、パートナーが妊娠したことから、育休取得について職場の上司に相談しました。しかし、上司からはいい顔をされず「育休は取れないものと思って欲しい。」と言われたそうです。

育休取得について非常に厳しい状況だったのですが、やまぴよさんは諦めず、育児休業が法律で認められた労働者の権利であることを上司に丁寧に説明し、なんとか1カ月間の育休を取得できることになったそうです。

上司からの配慮のない対応

ただ、育休こそ取れることになったそうですが、上司はやまぴよさんの育休取得を職場に伝える際に「やまぴよさんが職場から抜けるので、その分みんなが忙しくなる。」という発言があり、気まずい思いをされたそうです。

加えて、育休前には上司は仕事を通常よりもやまぴよさんに多くふることがあったそうです。やまぴよさんは育休中は職場に負担をかけることは理解していたので、しょうがないと思う半面、身重のパートナーのサポートもある中で複雑な想いになりました。

夫婦で里帰り中の苦労

パートナーの実家での昼夜逆転生活

育休取得を巡り職場で紆余曲折はありましたが、2024年2月にやまぴよ家に待望の第一子の男児が誕生しました。

やまぴよさんは無事に1カ月間の育休を取得することが出来ました。

やまぴよさんの育休期間は、育児と家事に追われる日々でした。日中は家事や育児に当たっていたのですが、あかちゃんが母乳をなかなか飲んでくれなかったので、夜間授乳もやまぴよさんが担っていました。

そのため、夜通し夜間授乳を担い、朝方パートナーが十分な睡眠を取った後にバトンタッチし、やまぴよさんが朝方に眠りにつくという昼夜逆転生活を送ることになりました。

加えて、パートナーが実家に里帰りされていたので、奥様の実家という慣れない環境でそうした昼夜逆転生活をしており、精神的に疲れ、うつうつとした気持ちを経験されたそうです。

突然の里帰りの終了と安堵

ただ、育休開始から2週間ほどで奥様の実家でコロナウイルスの感染があったようで、里帰りは急遽終わったそうです。里帰り出産が終わって、自宅での夫婦と子供の3人の生活がはじまるので、本来は育児の負荷は増えるはずだったのですが、やまぴよさんは慣れない環境から解放され、肉体的な負荷は少し増えたかもしれませんが、精神的にはずいぶんと解放されたそうで、気持ちが楽になったそうです。

復職後の仕事と育児の両立

上司からの配慮のない言葉

復職後に上司からは「育休でしっかりとリフレッシュ出来たのだから、その分頑張って働いてくれよ。」という心無い言葉を投げかけられたそうです。

おそらく上司の方は育児に携わっておられなかったので育児の大変さを認識されていないのだとは思いますが、育休取得から育休復帰まで育児に対する配慮が1ミリもなく、もう少し育児に対するリスペクトを持って欲しいと切に思いました(インタビュアー:シカゴリラ)

仕事と育児と自分の時間のバランス

復職後にフルタイムとして働き始めたのですが、効率的に仕事をこなして残業はせず、できるだけ家庭の時間を増やすようにしています。

仕事の時間は育児の時間とは異なる疲れ方をするので、よいバランスが取れていると感じているそうです。新生児と向き合う中で、少し間違えると命に関わるかもしれないという緊張を感じている一方で、仕事ではミスをしても命に直結するわけではないので少し気が楽とのことです。

※職種にもよりますが、仕事と育児では疲れる部位が違ったり、必要な注意力も違ったりしますので、どちらも大変ではありますが、違ったタスクに携わることで頭も体もバランス良く疲れる感じがあるのかもしれません(インタビュアー:シカゴリラ)

生後3ケ月頃まで育児と仕事でいっぱいいっぱいでしたが、生後4,5カ月頃からパートナーの体が復調し始めたタイミングで家事や育児の負担を夫婦で見直すようになり、やまぴよさんの負担が少しずつ減ってきました。そこで、やまぴよさんは自分の時間をやっと取れるようになりました。

もともとはキャンプ等のアウトドアが好きだったそうですが、そうしたまとまった趣味の時間を取ることは出来ないので、最近は隙間時間でも楽しめる自分なりの趣味として、読書やドライブ(最近車を購入されたそうです)で気分転換をしています。

まだまだ子供が小さいので夢ではありますが、子供が大きくなったら家族でキャンプに行くのが楽しみで仕方ないそうです。

将来の夫婦の働き方

現在はパートナーは育休中ですが、1年間の育休が明けたのちはこどもを保育園に入れて復職される予定とのことです。

やまぴよさんの会社の先輩でも最近こどもを保育園に預けはじめた方がいるそうですが、頻繁に病気にかかったりして保育園からの呼び出しもあったりと、なかなかフルタイムで働くのは大変だと印象があるそうです。

そのため、実際にパートナーの育休が明けて夫婦で共働きになった時に2人ともフルタイムで働くのか、一方が時短に切り替えるのか等は状況に応じて検討しないといけないと感じています。そうした際には、パートナーとじっくりと腰を据えてコミュニケーションを取る必要性を感じているそうです。

パパ育コミュ

パパ育コミュに参加した理由

やまぴよさんがパパ育コミュに参加したきっかけは、育休中に誰も自分の大変さを理解してくれなかったからだそうです。まだまだ周囲で育休を取得する人がいない中で、自分と同じような境遇で辛さを感じている仲間を探していたそうです。

パパ育コミュに参加して良かったこと

コミュニティに加入後に、交流会に参加した際に、育休を取得した経験のあるパパが多く参加しており、自分の同じつらい経験をしたことをシェアできて気持ちがホッとしたことがよかったそうです。

コミュ二ティへの参加についての課題

やまぴよさんはこどもと一緒に眠り、朝早く起きるため朝方の生活リズムだそうです。そのため、こどもの寝かしつけ後に活動することのおおいパパ育コミュのイベントには時間帯が合わずに出にくいそうです。逆に、朝方のイベントがあれば是非出たいとのことです。

情報交換したいこと

パパの実体験を色々と聞いてみたいです。

例えば、お金の話はYOUTUBEなどでも様々な有益な情報があるのですが、実際にパパがどのようにお金について考えて子供の将来の学資や習い事の費用に当てようとしているのか経験談を聞けたらうれしいです。また、夫婦で価値観が違うことについて、どのように夫婦で話し合って解決しているのかといういったことも事例を交えて聞けるととても参考になります。

やまぴよさん、お話を伺わせて頂きありがとうございました。

※イラストはサノパパさんに書いて頂きました。イラストやデザインのご要望があればTwitterまで。

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