5か月間の育休を取得予定のプレパパである「しらさん」に、出産前の心境についてお伺いしてみました。

しらさんは東京都在住の大手IT企業に勤務する20代のプレパパさんです。間もなく予定日の第一子となる男の子がいつ生まれるかとドキドキハラハラされています。現在はお名前を考えてらっしゃるそうで、英語でも発音しやすい名前がいいとのことです。

今回は、そんな「しらさん」にお子さんが生まれる前のご心境などについてお話を伺わせて頂きました。

お子様が生まれてくる前の現在の心境は如何でしょうか?

もう予定日まで1カ月を切り臨月となっています。7月10日以降はいつ生まれてもおかしくないとお医者さんに言われているので、こどもの出生をパートナーと共にドキドキ待っています。

育休を取得されるのですね。どのくらいの期間取得されるのですか?

7月末頃に生まれて、そこから年内の5カ月間の育休を取得する予定です。会社が12月末締めで決算なので、ちょうど1月が新年度スタートのタイミングなので復職にちょうどいいかと思っています。

社内の他の方と比べて5ヶ月の育休期間は長いでしょうか。

社内では育休取得を推進する雰囲気が出来てきたこともあり、育休取得者は少なからずいます。ただ、自分の周囲では、営業という仕事柄、ほとんどのケースで育休期間は1~2ケ月だったりしますので、5ケ月というのは営業職としてはかなり長い方だと思います。

営業職は営業ノルマもあったりしますし、なかなか長期間の育休は取りづらい印象がありますよね。上司の方の反応はいかがだったでしょうか。

昨今はコンプライアンス意識の高まりもあり、上司も含めて社内で育休取得についてネガティブなことを表立って言われたことはありませんでした。ただ、上司を含めて自分達よりも上の世代は今現在もバリバリと残業をしながら働いているし、育児と仕事で言えば仕事を優先してきた方が多い印象を持っています。そのため、正直なところ、内心どう思われているかは分かりません。コンプラに駆け込まれるリスクもあるので、育休取得に対して直接的なネガティブな発言を控えているのかもしれません。

上司を含めて社内の上の世代の方々の言動で気になることはありましたか。

「5か月も育休を取得して、何をするの?」といった素朴な質問や、「育休を楽しんできてね」といった育児休業を休暇のようにとらえた発言はあったりしました。また、「育児で休暇期間中の引継ぎについて」というような発言がミーティングにてあり、内心「休暇ではなく、休業なんだけどな~。」と思ったことはありました。このように、表立ってネガティブ発言はないのですが、言葉の節々から漏れ出てくる部分がありました。

また、男女でも育休に対する認識は違っていて、男性は「楽しんできてね!」というニュアンスの発言が多く、一方で女性は「頑張ってね!」という励ましの言葉が多かったです。

シカゴリラ

育休をどのようにとらえるかは、きっと育児の当事者意識の差異によって異なりますよね。いつの日か女性も男性も育児を当たり前に頑張れるようになるといいですね。

パートナーは育休取得についてどのような受け止めでしたか。

パートナーは育休をぜひ取って欲しいと思っていました。自分自身も周囲に育休を取得する人がチラホラといたため、こどもが出来たら育休を取得したいと考えていました。

育休期間について、1ヶ月だと入院して退院して少しすると復職になってしまうので、もう少し長く取得して欲しいというパートナーの意向もあり、結局5ケ月間ということになりました。

5ヶ月ですと、赤ちゃんがハイハイしたり、つかまり立ちをしたりと、とっても可愛い時期なのでもう少し育児をしていたいと思うかもしれませんが、もしかしたら育休期間の延長なども検討されますか。

育児をする中で、こどもへの愛着が湧いて離れ難くなってしまうかもしれませんが、今のところは期間の延長は考えていません。やはり、育休取得に際しては、営業チームのみなさんに迷惑が掛かってしまいますので。

育休復帰後の仕事と育児の両立についてはどのように考えていらっしゃいますか。

できるだけこどもの成長を見守りながら、家庭も仕事も充実させたいです。

現在は在宅勤務こそ出来ますが、営業なのでお客様のところに行かなくてはなりません。また、最近はコロナ禍が明けつつあることもあり、会社側が在宅勤務制度を見直すことを検討していて、今後は出社が多くなってしまうことを憂慮しています。

仕事と育児の両立という大きな壁に復職後は直面することが想定され、どのように工夫されるかを検討されているのですね。

そうです。現在の働き方は、朝5時に起床し、家で一通りリモートワークをし、その後、出社や外出をし、定時後に仕事を終えて帰路につくイメージです。こうした生活を送る中で、こどもが生まれて育児をする時間があるのかと自問自答していました。結果、足元は育児休業を取得し、家庭やこどもとの時間を確保することにしました。

そのため、将来的にはもう少し仕事と育児の両立がしやすい環境での労働を希望しています。

また、本業とは別に動画編集や文字書きの仕事も行っているので、それ生業(なりわい)とし、基本は家事や育児を担う主夫という選択肢も面白そうだと思っています。

コミュニティの運営メンバーでも主夫の方がいますので、良かったらおつなぎいたしますね。動画編集などもされているので、きっと話が合うのではないかと思います。

コミュニティについてお伺いしたいのですが、どのようなきっかけでご参加されましたか。

パートナーがNEWS PICKSの記事でコミュニティのことを知り、育休中の交流などにいいのではないかと勧めてくれました。

また、私自身としても、家庭や育児を大切にしている方とも情報交換したいと思いました。

そうなのですね、是非是非育休中は孤独感もあったりしますので、同じような境遇の方と交流頂けるとうれしいです(それがコミュニティを立ち上げた目的だったりしますので)。

※NEWS PICKSの畑仁さんに素敵な記事を書いて下さりありがとうございました。

コミュニティを通じてどのようなことをしてみたいと思いますか。

働き方や仕事と育児の両立について色々と情報交換してみたいです。

例えば、副業として夫婦で動画編集をしていたりするので、フリーランスとして働きながら仕事と育児の両立をしている方とお話がしてみたいです。

また、営業職という職業柄、仕事が忙しくワークライフバランスの実現が難しいことがあります。給料が多少落ちても、仕事と家庭のバランスを実現できるような仕事にも興味があるので、転職等をテーマに情報交換できるといいかもしれません。

コミュニティのほとんどの方は仕事と育児の両立を如何に実現するか試行錯誤された経験があると思いますので、是非是非情報交換させて下さい。また、イベントとしても出来ないか、いっしーさんにもお伝えしておきます。

その他、何か言い残したことがあれば、お願いいたします。

育休取得の推進や実体験をお伝えする講演会等にも興味があります。また、運営のサポートもしてみたいです。動画編集や文字書き等は副業としても経験があるので、何かお役に立てるかもしれません。

すごいありがたいです。ぜひぜひ宜しくお願いいたします。となりーさんに早速報告しないと。

あと、自分が朝方ですので、朝にも活動があると参加しやすいです。

そうですよね、朝方だったりします。子供と一緒に寝て、朝活動する方もけっこうおられますので、朝方の人向けの活動も増やしていけるように運営と話して見ようと思います(自分で企画しろと言われそうですが)。

※イラストはサノパパさんに書いて頂きました。イラストやデザインのご要望があればTwitterまで。

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