第一子がもうすぐ生まれ一年間の育休取得予定の梶原たくまさんにお話を聞いてみました。

たくまさんは東京都在住の理学療法士をされており、第一子が9月の初旬(インタビューは2024年7月実施)に生まれる予定のプレパパさんです。理学療法士の傍らライターとしても活躍し、最近では本業と副業の給料が肩を並べるようになってきたとか。また、ボーイスカウト歴も長く、最近ではたくまさんの地元である千葉県の袖ヶ浦でアウトドアイベントの企画・運営もされているそうです。

そんなたくまさんに今回はお話を伺わせて頂きました。

パパになる心境について

これからパパになる心境は如何ですか。

正直なところ、楽しみと不安が入り混じった感じです。

周囲から祝福されるのはとても嬉しい半面、一人の「人」が生まれるという感覚もあり、子どもとは言え自分とは別の人格なので、社会生活が劇的に変わる気がしています。不安というか、どうなるのかという複雑な気持ちかもしれません。自分のアイデンティティが変わるような漠然とした言葉では表しにくい気持ちです。

そうなのですね、自分の子どもとはいえ、おっしゃるように別人格というのは本当にその通りですよね(私なんかも、子どもが何考えているのかよく分からない時があります💦)。育児をどのようにしていくかといった点も考えたりされていますか。

一人で抱え込んでしまうと不安になるため、色々な方に関わってもらおうと思っています。車で1時間程の場所に住んでいる両親にも関わってもらうようにお願いしていますし、(現在住んでいる)品川区の産後ヘルパー等の育児サービスも積極的に活用していきたいですし、さらには妻の友人や後輩とも協力しながら皆で育児をしようと思います。自分たち夫婦だけではなく、社会と連携しながら育てていきたいです。

育休取得について

育休は取得される予定ですか?

一年間取得予定です。

それはすごいですね。一年間取得することについて周囲はどのような受け止めでしたか。

理学療法士として働く中で、仕事関連の方に一年間育休を取得すると伝えると、「そんなに長期に取得して何をやるの?」と驚かれました。まだまだ世間では男性の育休は浸透していないな~と感じます。

会社の同僚にはまだ全員には伝えていないので、そろそろ職場に正式に育休に入る旨を伝えないといけないと思っているところです。

もちろん、上司には既に育休取得について相談しています。

上司の方にはどのように相談したのですか。

上司には子どもが生まれることが分かった段階で将来のキャリアについてざっくばらんに相談しました。

・こどもが生まれるので仕事と育児の両立ができるような働き方をしたい

・ライターの活動もしながら理学療法士と二つの柱で働いて生きたい

・育休を取得したい

といった、話をしました。

上司の方はどのような受け止めでしたか。

上司は育休取得を含めて将来のキャリアについても理解を示してくれました。

おそらく、自分が普段から人一倍頑張って仕事の成績を挙げている方なので、自分の意思を尊重してくれているのではないかと思います。

そうですよね、育休を取得すると伝えた際の上司の反応は普段の仕事を通じて得られている信頼関係によって変わって来るかもしれませんよね。ちなみに、1年間の育休取得についてどのような反応でしたか。特に、収入面で不安はありませんでしたか。

収入についての不安はありませんでした。

理学療法士以外のライターとしての収入があることが大きいかもしれません。先月くらいから大きな案件をもらえるようになりまして、本業の収入よりも多いくらいになりました。育休に入ったとしても、理学療法士としての収入は育児休業給付金で補填され、加えてライターの仕事は育休中も継続するので、パートナーも収入の心配はないと思っているはずです。

ライターとしての仕事が順調なのですね。

今年でライターは3年目なので、ある程度のライティングスキルは身についてきています。クラウドソーシングを経由して仕事を受注しているのですが、今年の5月頃に大きな案件が入ってきました。一人では抱えきれない仕事量であったので、チームを組んで対応しており、収入が多くなってきたという背景があります。

子育てについて

ライターの仕事が増えて来たのはすごいですね!実績を積み重ねて信頼を勝ち得たのですね!お仕事が興味深かったので色々と聞いてしまいまして失礼しました。(話を育児に戻しまして、)子どもが生まれるにあたって、どのような子育てをしていきたいと思っていますか。

こどもの体験にお金をかけたいと思っています。物を買い与えるよりかは土地、人、ものに触れる体験をしていきたいです。例えば、ミュージカルを観に行く、自然に触れられるような場所に行くとか、日常生活では味わえない体験をさせてあげたいなと。そうした体験がきっと、将来の人生の選択に繋がるような気がしています。

体験って、素敵ですね。私も個人的に畑を借りたりして子どもに自然に触れてもらいたいと思ったりしているのですが、たくまさんも、自然との触れ合いは大切だと考えておられるのですね。

自然に触れることはとても大事だと思っています。自分もボーイスカウトのような活動をずっとしてきて、最近は運営側の取組も行っています。

今年は知り合いの家の竹藪を利用させていただき、親子で楽しめるタケノコ堀を企画しました。タケノコを掘って、湯がいて、食べて、泥にまみれるというイベントでだったんですが、大人も子どもも自然と触れ合えて、とても楽しそうでした。

それは素敵ですね。

自然と触れ合う中で、何でも思い通りにはいかない体験ができますし、竹を触ったりする中で、少しケガをすることもあるかもしれません。けれど、そういった自然の中で不自由さを味わえることも大切な経験だと思っています。

タケノコ堀体験の参加費はいくらくらいなのですか?

タケノコ堀体験は1,000円でした。

それは安いですね。我が家もよかったら参加させて下さい(笑)

ぜひぜひ。今度は竹をきって流しそうめんをする企画も考えています。大人も楽しめるように、天ぷらもする予定です。

竹藪は管理しないとどんどんと藪化が進んでしまうので、こうした活動を通じて地域の方の困りごとの解決にもなっていたりするんですよね。地域と育児が有機的に繋がるような取組も今後も行っていきたいと思っています。

パパ育コミュについて

いろいろと貴重なお話を伺わせて頂きありがとうございました。少し、話が変わりますが、パパ育コミュに参加してみてどうですか。

モクモク会や交流会に参加してみました。パパ達が集まって、育休について話しているのが純粋に面白いです。全国探してもなかなか珍しいコミュニティだと感じています。

運営の方々のサポートが手厚い印象を受けますし、定期的に参加できるイベントがあったりと、コミュニティに参加して良かったと思っています。

そう言って頂いて嬉しいです。運営を代表して感謝いたします!ちなみに、コミュニティで「こんなことをやってみたらいいのではないか?」というようなお考えはありますでしょうか。

東京都在住の方のオプチャに参加してみましたが、休日のお出かけ情報があったりと参考になります。ただ、情報がどんどんと流れて行ってしまうので、ストック化してはどうでしょうか。参加者自身が少しずつコミュニティのために貢献できるといいのではないかと思いますので、私の方でスプレッドシートなどに情報をまとめてみたいと思います。

それはどうもありがとうございます。

リアルイベントの話が少し出ていましたが、何かガイドラインのようなものはあるのですか?

今、運営側でまさにガイドラインの作成をしていたりします。出来たらご共有しますね。

承知しました。そのようなガイドラインがあると、きっとリアルイベント開催しやすいと思いました。

今回は、梶原たくまさんにお話を伺わせて頂きました。どうもありがとうございました。

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