2024年2月に第三子が生まれる「かじおさん」が家事の9割を担っている理由などお話を伺わせて頂きました。

●プロフィール

・お名前(ニックネーム)かじおさん
・年齢  40代
・お子さんの年齢や性別 2024年度に第三子出産予定、13歳・11歳の男の子
・出身地/居住地 兵庫県/大阪府 
・ご職業 自営業(製造業向けの講師業等) 

■最初の結婚での失敗

・30代前半での結婚

かじおさんは30代前半でご結婚されました。

当時は個人事業主としてウェブ制作の仕事をされていました。

家族のためにももっと働いて稼がないとという想いもあり、企業経営者が集まるセミナーなどにも足しげく通いネットワークの開拓に取り組むとともに、ウェブ制作の仕事に忙しい日々を過ごしていました。

家に帰る時間も遅く、家庭のことはパートナーに任せる部分が多かったそうです。

・第一子となる長男の出生と夫婦の想いのすれ違い

結婚から一年が経ち、第一子となる長男が生まれました。

引き続き仕事は忙しかったのですが、家にいる時はおむつ交換をしたり、ミルクをあげてゲップをさせたりと育児にも励んでいました。

かじおさんとしては自分なりに家事や育児のサポートに取り組んでいたそうですが、今から思えばパートナーが求める程には携われておらず、この頃からパートナーの不満が溜まっていたのかもしれません。

・第二子となる次男の出生とパートナーシップの解消

結婚から三年が経ち、第二子となる次男が生まれました。

兄弟が2歳差だったこともあり、自我が芽生えてきた2歳の長男と、乳児の次男を抱えたパートナーの家事や育児の負担は非常に大きくなりました。きっと、パパにもっと家庭にいて欲しいという想いがあったのかもしれませんが、かじおさんはそうした想いを汲み取ることができませんでした。

パートナーのかじおさんへの不満はさらに募り、結果的に5年間続いたパートナーシップを解消することとなってしまいました。

かじおさんは「家族のために個人事業主として稼がないといけないというプレッシャーがあったが、結果的にそれが家族のためにはなっていなかった」と当時を振り返ります。

ちなみに、かじおさんは地域を紹介する活動を行っていました。そうした取り組みが行政の目に留まり、地域PRやマルシェのイベント企画・運営等の地域おこしも経験されたそうです。

■現在は家事の9割を担うかじお(家事男?)さん

・現在のパートナーとの出会い

現在のパートナーとはかじおさんが大好きな沖縄が縁で出会われたそうです(2年くらい居住経験もあり、現在も年4回は沖縄に行かれるそうです)。

沖縄に住まわれていた時の仲間と大阪で食事会をする機会があったそうですが、その時に偶然同席されたのが現在のパートナーとのことです。

はじめは、グループの仲間と一緒にあっていたのですが、意気投合し、二人で会うようになり、同棲、結婚という流れになったそうです。

・かじお家の家事分担

現在、かじおさんはなんと家事の9割を行っているそうです。

パートナーが外で働いている一方で、かじおさんは講師業をメインにしていることもあり普段は自宅にいる時間が多いので家事に携わりやすい環境だそうです。加えて、過去の反省も踏まえて積極的に家事に取り組んでいるということが背景にあるそうです。

家事の9割を担っているため、掃除も洗濯、料理も基本的に家事のほとんどをかじおさんが担っているそうです。

一方で、パートナーも家にいる時には家事ももちろんこなされますし、また、クーラーのフィルター清掃や排水溝の清掃など少し長いスパンで必要な家事を担うなど、役割分担が明確化しているそうです。

・家事におけるモットー「70%ルール」

かじおさんご夫婦の家事におけるモットーとして、100%を求めないということがあるそうです。

お互いに100%を求めるとどうしても不満が溜まってしまいますし、ひいては、一方が他方に家事の理想を押し付けることになってしまうこともありますので、70%にしようということを夫婦で認識しているそうです。

そうすることで、夫婦関係も良好だそうです。

■2月に赤ちゃんのご出生予定

〇出生準備について

かじおさんは2025年2月に現在のパートナーとの間に赤ちゃんが生まれるそうです。

現在は、出産に向けた準備をしているそうですが、以前とは異なり最近はアプリが発達しているため、出産前からお腹のなかの赤ちゃんがどのような状態になっているのか、また、妊娠中や出産後に必要な用品の準備についても必要な情報収集や購入も格段に楽になっているそうです(ここ10年間のITの進歩ですね)。

〇お子さんの出生後の仕事と育児の両立

昔を思い返すと、出産をターニングポイントとして夫婦の関係性がかわってしまったので、同じ轍は踏まないという強い意志のもと、現在はかじおさんはパートナーを気遣う日々を過ごしてらっしゃいます。

日々お腹が大きくなっていくパートナーと共に出産準備をするとともに、出産予定日前後は仕事を明け、立ち合いに向けた準備もばっちりとのことです。

お子さんの出生後も家事は継続してかじおさんが担い、また、育児にも積極的に携わっていかれるとのことです。

ただ、仕事についてはそんなにセーブをしなくてもいいと考えているそうです。

かじおさんは現在研修業をメインの生業としているため、研修の仕事がある期間は家を開けることになってしまいますが、それ以外の時間については家にいることができるので、育児にも十分に携わることができるそうです(なんともうらやましい働き方ですね)。

ちなみに、生まれてくるお子さんの名前も二人で考えているそうですが、画数を見たり等、細かい部分に気を配りはじめたらなかなか名前がきまらないそうです。

■将来は生きていることがコンテンツ⁉

〇製造管理を家事に⁉

実は、かじおさんは新しい事業の立ち上げを検討されています。

家庭の家事の9割を担う感じたことと、もともと製造業向けの研修を行っていた経験を融合させ、製造管理のプロセスを家事に活用するコンサルティングを立ち上げようとされているそうです。

少しだけコンサルティングの内容についてもお伺いしましたが、家事に関する効率的な進め方のようなノウハウも色々とあるそうですが、加えて夫婦の認識を合わせるところから始まるそうです。

製造管理にも当てはまるそうですが、まずは職場のメンバーが一つの理念を共有することが大切とのことです。一人ひとりが何をどこまでしなければいけないかについて認識を共有するステップが組織が動く上での前提となるとのことです。

例えば、家事をする中で、パパがお皿洗いをしたとしますが、けど後からママから「ちゃんと洗ってないじゃない」と注意されることがあったとします。パパとしてはきちんとやっているのに、注意されることについて憤りを感じ、皿洗いをしたくなくなってしまいます。
この状況をこのままにしてしまうと、パパは家事を手伝わずに食後にリビングでゴロゴロするようになり、ママの不満が溜まり、夫婦関係は悪化してしまうかもしれません。
しかし、もし夫婦できちんと話し合うことができ、「お皿洗いの綺麗さの認識」をきちんと合わせることができれば、共通認識をもった上で夫婦という組織が家事に当たることができるようになります。

〇製造管理を家事等のコンサルへ

実際に、かじおさんは企業向けの製造管理の研修においても、まずは組織として共通認識を作ることを大切にしており、一人ひとりが自分の認識を付箋に記載し、お互いに付箋を見ながら認識を合わせるそうです。

こうした、製造管理に関するノウハウを夫婦の家事に落とし込み、コンサルティングを行うことを考えているそうです(ただ、どちらかというと個人の家庭向けのコンサルティングは一部で、むしろ飲食店向けの業務プロセスの改善のようなものがメインになるそうです)。

ちなみに、「整理収納アドバイザー1級」という資格をお持ちとのことです。

〇パパの育児もコンテンツ

かじおさんは家事に加えてお子さんの出生後は育児にも携わるわけですが、そうした姿もコンテンツとなるのではないかと思っています。47歳にして子供が生まれるかじおさんの生き方がコンテンツとなり、若いパパさんの参考になったらいいと考えているそうです。

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