ひでさんへのインタビュー記事 – 仕事と育児両立の原動力とは?

今回は仕事と育児を両立しているひでさんにインタビューした内容をご紹介します。
クリーニング店で働きながら子育てに奮闘する中で、幸せと感じたこと、苦労していることとは?
また、育児の原動力にもなっているひでさんの強い想いについても語っていただきました。

お断り:本インタビューでは途中、ひでさんにとって辛い経験に関してお聞きしています。これはひでさんから「同じような境遇の方に少しでも参考にでもなれば」と強い想いを受け取ったことから、記事にしています。読むのが辛くなる方は、無理のない範囲でお読みください。

インタビュアー

まずは自己紹介をお願いします。

ひでさん

ひでと申します。年齢は38歳で大阪に在住。父親のクリーニング店で働いています。

家族構成は妻と1歳3か月になる次女の3人です。長女は2021年に死去しています。

インタビュアー

育児については、どのようにかかわっていますか。

ひでさん

子供が2024年9月から保育園に通い始めたので、送り迎えやお風呂後の受取から寝かしつけまでを私がしています。

インタビュアー

育児を行う上で、楽しいこと、幸せだと感じることはありますか?

ひでさん

子供の成長を感じた時ですね。保育園の先生から「1、2歩歩きそうですよ」と報告を受けたあと、ファーストシューズを買いに行ったのですが、1週間後には歩けるようになって、とてもうれしかったです。あと、新生児の頃にミルクの量が20ml増えるだけでも、間近で成長を感じることができました。

インタビュアー

子供のちょっとした成長を感じることができるのは、育児に関わっているからこそですよね。逆に、苦労やきついなあと感じることはありますか?

ひでさん

子供が病気にかかったときですかね。保育園に通い始めたときに、子供がコロナにかかってしまって。ちょうど妻も再就職して新しい職場だったので休んでもらうわけにはいかず、自分の両親と一緒に仕事場の裏で看病していました。親も助けてはくれましたが、仕事しながらの看病はきつかったです。

インタビュアー

仕事と育児の両立は本当に難しいですよね。仕事と育児の両立で苦労していることはありますか?

ひでさん

仕事と育児で使っている脳が違うので難しいですね。保育園に送るまで育児モードで、その後仕事モード、保育園にお迎えに行ったあとはまた育児モード、という具合に、保育園に通うようになってようやく切り替えができるようになりました。

インタビュアー

ひでさんがそこまで育児を頑張れるのは、なぜでしょうか?

ひでさん

1番は、妻にいい恰好をしたい、だと思います。(笑)新生児の頃、お互い睡眠時間の確保に苦労して、かつ、やらないといけないことはいっぱいで、妻と言い合いになったことがありましたが、最終的には「(本当は妻にやってもらった方がいいけど)俺がやるから大丈夫!」と、いい恰好をしてました。

インタビュアー

私も育児をしている自分を評価してほしくて、妻にアピールすることもあります(笑)。他にも、何か頑張れる理由はありますか?

ひでさん

自分たちの子供に対して、何かをしてあげたかった、という想いが心にあります。
長女は未熟児で産まれて、8か月ずっと入院したまま亡くなったのですが、何もしてあげられなかったことに対して悔しい気持ちがありました。当時はとてもショックでしたが、妻と話し合って、やっぱり自分たちの子供を育てたい!という想いが湧いてきました。

インタビュアー

気持ちをどのように整理していったのでしょうか。

ひでさん

悲しむ時間はもちろんですが、楽しむ時間もしっかり取ったことです。
妻とはお互いお酒が好きなのですが、昼間から夜まで飲んで、その後悲しむということもありました。楽しいこと、悲しいことを妻と一緒に過ごして整理していきました。
この経験を通して感じたのですが、悲しみを吐き出す場所がないということです。
子供が亡くなった場合、病院からグリーフケア(*)を案内され、同じような境遇の人と話す機会があるのですが、私たちの場合はコロナ禍だったので知り合うこともできませんでした。また、死産・流産などでママさんの話はよく聞くのですが、パパさんの話が見つからなかったです。
*グリーフケア:子どもを亡くした親への心のケアや回復の支援

インタビュアー

確かに、そうした経験を持つパパさんのお話はあまり聞かないかもしれません。

ひでさん

Xのスペース(*)でたまたま同じ境遇の人が話をしていたのを見つけて、私もスペースに参加してみました。今でもスペースを開催して、自身の経験を話すことがあります。

*スペース:ユーザー同士がリアルタイムに会話できるXの機能

インタビュアー

私はスペースを使ったことがないのですが、誰でも聞くことができるのでしょうか。

ひでさん

はい、できます。ただ、参加者はそこまで多くないので、もっと広げたいと思っています。パパ育コミュニティでもスペースを開催していたので、運営メンバーの方に相談して相乗りさせてもらっています。

インタビュアー

パパ育コミュニティを知ったきっかけはなんだったんでしょうか。

ひでさん

Xでパパ育に関する話をしているスペースをリツイートで発見したのがきっかけです。妻にママ友がいるように、自分もパパ友を見つけたいと思って参加しました。夜に育児対応をしていると、気分も暗くなって寂しくなってしまうので、暗い部屋で月1の交流会に参加していました(笑)

インタビュアー

暗い中、ご参加いただきありがとうございます(笑)。最後に、コミュニティに関して、何か気になることはありますか?

ひでさん

パパ育コミュニティで開催するスペースのスピーカーを増やしていきたいです。ラジオのパーソナリティみたいに、持ち回りでいろんな人の話を聞いてみたいです。
あと、学生の部室のイメージで、その時いるパパ友とふらっと話せるような環境ができたらいいなと思います。

インタビュアー

ありがとうございました!

今回は仕事と育児両立に奮闘するひでさんのインタビュー記事をご紹介しました。
パパ育コミュニティでは、他にも魅力的なパパさんがたくさん在籍していますので、是非興味を持たれた方はご参加ください。

この記事を書いた人

かずま